元旦の地震に驚いたすぐ後、今度は羽田空港の事故があり、なんと次兄が関東地方を旅行していてその場所に偶然居合わせていました。
次兄はその時帰りの飛行機の搭乗手続きで建物にいて、窓から事故機の火の手が上がるのを見ていたそうです。
一日遅れで何とか広島に戻ってきたので、無事で良かったとラインでその旨知らせると
「まだ帰れん人もおるんじゃ。」
と一言。
いつも周りを慮る次兄の言葉に、それ以上何も言えなくなってしまいました。
飛行機事故も大変ですが、早く地震が落ち着き、被災地の方々の安全を祈るばかりです。
そして
新年早々恐縮ですが、昨年末に山口県岩国近郊の実家に日帰りで行った旅のお話。
実家は高齢の両親と独身の長兄の3人暮らし。
デイサービスも使いながら、何とか日々暮しています。
今回私は、家族を連れず1人車で帰省しました。
広島から山口へ向かうルート。
国道2号線から国道187号線に変わるところで横道に入り、岩徳線の線路を越えてさらに車で走ったところから右に入ってしばらく進むとコンビニがあります。
住んでいる島から何時間も運転してくたびれたので、何か甘いものを買って一休みすることにしました。
ふとみると、コンビニの駐車場から少し離れたところに
岩國白蛇神社
の幟が目に入り、神社の建物があることに気がつきました。
何だか気になる・・・
長兄が、以前ここの神社のお守りの話をしていたことを思い出しました。
そうだ、お守りを長兄に買っていってあげよう!
私がいる場所からは鳥居のある入り口が見当たらないので、そのまますぐの入り口から坂道を上がって拝殿のある境内にたどり着きました。
玉砂利もすっきりと整備されて誠に気持ちよく社殿も堂々としていて、ほお・・・としばらく見とれていました。
ご祭神は白蛇の神さまなのかな・・・と思いつつ、拝殿で手を合わせ本日の参拝の感謝を心の中で申し上げました。
頭をたれて目をつぶると、脳裏にとても大きな白い蛇がじっと私を見下ろしている姿が浮かび上がりました。
優しいでも冷たいでもなく、ただただじっと見下ろしている・・・
白蛇の神さまだ~!
と思いましたが、何となく見張られているというか、私という人間がどういう質(たち)なのかを観られているような気がしました。
あまりこちらもじっとしているのも無礼のような気がして、もう一度頭を下げてから社務所に行き、お守りや縁起物、おみくじを買いました。
おみくじは白蛇をかたどった面白い形でした。
ふと周りを見渡すと、少し離れた階段を地元の関係者らしき方が何人もお掃除されている様子で、鳥居はその向こうに見えました。
鳥居をくぐって帰りたいけど・・・お掃除の邪魔になるかも。
拝殿前に戻ってお辞儀をし、そのまま元来た道を帰ることにしました。
境内を出て車に戻りハンドルを握って発進させようとして、ハッとしました。
家を出てから運転中ずっと気になっていた肩こりが、スッキリ無くなっていました!
神さまが肩こりを治してくださったのだろうか?!
神さま、ありがとうございます!!!
思わず叫びました。
後で神社のHPで調べると岩國白蛇神社のご祭神は
田心姫神(たごりひめのかみ)
湍津姫神(たぎつひめのかみ)
市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)
宇迦之御魂神(宇賀弁財天)(うかのみたまのかみ)
とのことでした。
それでは、3女神様もおられたのか・・・・
白蛇についてのご由緒は
岩国の白蛇は300年以上生息の歴史があり、岩国藩の藩主である吉川家の米蔵を白蛇がネズミの害から守ってきたと信じられ、いつの頃からか弁財天(インドの水の神)と習合し、岩国市の各地に白蛇堂や祠が創られるに至りました。
(岩國白蛇神社HPより)
岩国の白蛇は有名なのは知っていましたが、岩国藩主の米倉をネズミから守っていた白蛇がいたとは知りませんでした。
脳裏に見えた大きな白蛇様は宇迦之御魂神様なんだろうか・・・
ひどい肩こりを癒やしていただいたし、またいつか参拝に行こう・・・と思いました。
実家には昼下がりに到着。
父とは二言三言話をしただけで後はほとんど長兄と帰るまで話し込みました。
お土産の岩國白蛇神社のお守りを渡しながら両親との同居の苦労をひとしきり聞きつつ今後の生活のことなどいろいろ話しをして、私の大好きなハードロックの情報なども教えてもらいました。
長兄はその筋の音楽に詳しく、参考になる話をよくしてくれます。
やっぱり大好き!AC/DCの話で盛り上がりました。
「来日してくれんかのお・・・這ってでも行くのに。」
と兄。
ほうじゃね、リズムギターのお兄さん亡くなったけど・・・
アンガス・ヤングも70才ぐらいになるんかな。
あの兄弟のギターの絡みが良かったねえ・・・
「リズムギターとしての代わりはおるじゃろうけど・・・アンガスのリードギターにあそこまでかぶせられるリズムギターはまあ・・・なかなかおらんじゃろう。」
どういうこと?
「Who Made Who 聴いてみいや。
リズムギターが最初から最後まであそこまで目だっとんで。
アンガスのギター途中出てくるけど。
あんなん出来るのお兄さんのマルコムだけじゃろう。」
ほお・・・そうなんじゃ。
実際どうなのかは分りませんが、そういう見方もあったか・・・と目をぱちくり。
旅のお話から始まってハード・ロックで終わる、新年はじめのお話でした。
岩國白蛇神社のおみくじ。
白蛇を象っています。
「吉」でした。