免許証の携帯を私が忘れていたので、旅行中は夫が全て運転しました。
(何から何までスマン!)
鹿児島神宮は鳥居を車でいつの間にかくぐってしまって駐車場に着いた感じになりました。
雨はいつの間にかやんでいました。
ご由緒によると、主祭神は
彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと) (山幸彦)
豊玉比売命 (とよたまひめのみこと)
2本の大木がまるで仁王門のようにそびえる間の階段を登ると、拝殿の建物が見えてきます。
階段を上りきって手水舎に向かおうとした瞬間
ドーーーーーン!
太鼓の音が響きました。
どうやらご祈祷が始まった合図のようです。
夫と共に参拝すると、ほぼ9割方ご祈祷に出会います。
短い階段を上って横から拝殿場所にたどり着くというめずらしい様式でした。
お賽銭箱の向こうを見ると、若いお母さんと小さな女の子2人が座ってご祈祷を受けられていました。
その微笑ましい様子に思わずにっこり。
私も子供たちが小さい頃にご祈祷を受けられたら良かったなあ・・・
当時の私は、日本の神様に信仰を持っていなかったのでした。
まずは手を合わせなくては!
拝殿前で手を合わせ、目を閉じて自分のことを名乗り、この度の参拝の感謝を心の中でお話ししました。
すると
みずら髪のほっそりした気品ある面差しの、簡素な白い作務衣のような衣服をまとった男性が私の脳裏に浮かび上がりました。
満面の笑みで何かを言われています。
こ・・・これは、もしかしてご祭神様なのだろうか・・・?!
それにしても、何を言われているのか
聴こえない!!
まるでサイレント映画のような感じです。
今まで、こんな風に神社でそれらしい映像を観たことがない私は目をつむったまますっかり仰天してしまいました。
ドーーーーーン!
太鼓の音にはっとして目を開けると、ご祈祷の儀式がおわったようです。
夫に促されてその場を移動しました。
今の映像は私の妄想だろうか・・・だとしたら、拝殿前でみずら髪の男性を夫の横で思い浮かべるなんて・・・
ありえん!
妄想じゃなかったら・・・やっぱり神様なのだろうか・・・としたら、何も申し上げられず何だかすごく失礼だったかも・・・
苦悶の表情を浮かべながら歩く私を尻目に、夫はスタスタと次の目的地石體神社(しゃくたいじんじゃ)へ向かっていました。
鹿児島神宮の数百メートル離れた先にある神社です。
途中、歩くそばの草むらをガサガサと大きな音がしたので蛇かなと思ったら、首が青くて雀より大きめのきれいな野鳥でした。
私がじっと見ていても平気で歩き続ける。
地面を歩き続ける野鳥なんて珍しいなと思ったら、ちょっと振り向いてパッと飛んでいきました。
珍しいものを見せていただいたようで嬉しくなりました。
石體神社につく頃には、晴れ間も時折のぞいていました。