鹿児島神宮の元宮とされているのが石體神社(しゃくたいじんじゃ)。
御創建は遠く神代の頃、御祭神彦火火出見命が高千穂宮を営んでいたところと伝えられる旧社殿地。
付近にあった石碑には神武天皇と兄君の五瀬命が東遷を諮った場所とも書いてありました。
ここは鹿児島なのに、なぜ日向国(宮崎)の神武天皇みぎりの方がここに宮を置かれたのだろう・・・
宮崎神宮も政庁が置かれた宮の跡と言われている所。
宮崎から遠く離れたこの場所になぜ?
古代の謎にトキめきを感じている私はふと考えました。
もしかして、古代は国の境がこの辺りで、薩摩と日向のせめぎ合いがこの辺りであったのかな。
高千穂の宮が最初に出来て、その後宮崎の地に政庁を移したのかな。
戦国時代の本城と支城の関係のように機能していたのかも。
答えは分からないけれど・・・
兵どもが夢の跡
神社の横を流れる水の音、深閑とした林の香・・・離れがたく、何とも心癒やされる場所でした。
車に乗り込んで走らせている途中、突然頭の中に言葉がダウンロードされ、自然に口から出てきました。
まるで口寄せのように。
「遠くからよう来られた・・・」
はっ?!もしかして先ほどのご祭神のお言葉?!
今、受け取れたのかな・・・
本当にありがたいね!
くたびれながら運転してくれている夫に話しかけたのでした。
そろそろ日が暮れる頃。
指宿市に予約した宿を目指します。
大きなタンクが並んでいるエ○オスのエネルギー基地を過ぎて喜入という所に入り、途中の道の駅に寄りました。
買い物を続ける夫を中に残して外に出た私は、夕暮れの鹿児島湾を駐車場から眺めていました。
空が広いなあ・・・
沖から海がずっと続いている・・・
すると
少数の編隊を組んだプロペラ機が、低い爆音とともに鹿児島湾を南下して飛んでいく映像が一瞬見えました。
はっと息をのんでその方をもう一度見たけれど、何も見えません。
「まさか・・・今のは零戦なんだろうか・・・」
急に胸が息苦しくなって、深呼吸しながら車に乗り込み、そのまま宿に向かいました。