観えたこと想うこと草子

旅と歴史をメインに少しスピリチュアルなお話を綴ります。

災難に逢う時節には・・・

夏の終わりを感じる今日この頃。

 

朝夕の風に秋の気配を感じます。

 

昼も早くこの調子にならないかなあ・・・と望むばかり。

 

日中の暑さはやはりきつくて、息子がまたこのところ体調を崩し医者に行くやらてんやわんやでした。

 

地元の秋祭りの獅子舞の役を買って出た息子ですが、お稽古はもう3日も休んでしまった・・・

 

関係の方々にご迷惑をおかけしてしまった・・・

 

あ~あ・・・

 

眉間にしわを寄せる母を尻目に、当の本人は

 

「こんな時もあるよ。」

 

とあっけらかんとしている。

 

それを見ながら、私もこんな時があったなあ・・・

 

体調崩してばかりで

 

何で自分ばっかり!

 

とやけを起こしたりして。

 

ここは息子とはかなり差があるなあ。。。

 

 

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候

(略)

これはこれ災難をのがるる妙法にて候

 

 

江戸時代の僧侶、良寛さんのお言葉を息子を眺めながら何度口にしたことでしょう。

 

(ネットで検索していて気がつきましたが「遭う」ではなく、「逢う」なのですね。

知らなかった・・・)

 

若い頃の一時、良寛さんにすご~く興味があって、良寛さんが修行されていた岡山は玉島の円通寺に母と行ったことがあります。

 

ここで修行されたのか・・・と感慨深く境内を見て回りました。

 

良寛さんは書が有名です。

 

良寛さんの書かれた字は、何というか・・・

風に吹かれて自由気ままというか、書けそうで書けない字だなあといつも思います。

 

こんな風にどうしたらなれるのだろう・・・

 

我が身を振り返ると、ありあまる煩悩まみれで、体調を崩し気味の息子を目にするとどうしても

 

なんで

どうして

どうやったら

 

が心に渦巻きます。

 

今私が書く字は、のたうつような形になるのかな。

 

・・・取りあえず、息を深く吐きつつ

 

災難に逢う時節には・・・

 

を呪文のように唱えます。

 

ここ何日か、何度繰返したことか。

 

しかし、当の息子が

 

「こんな時もあるよ。」

 

と状況をすんなり受け入れている。

 

こやつ、高僧並の神経か?!