次に到着したのは、西大山駅。
本土最南端の無人駅で、ここに電車が発着している写真がネットによくアップされています。
適当に運転しているのに関わらず、持ってる夫のこと、なんと電車到着6分前に駅に着きました。
夫よ、さすがじゃ!
プラットホームに結構な数の人がスマホやカメラを構えているところに電車が到着。
警告の汽笛を鳴らされた活発なご婦人もいました。
電車から鉄道ファンらしき人が10人ほど降車後、ゆっくりパチパチ写してからまた電車に乗り込んだのには驚きました。
この方たちどこまで行かれるのかしら。
楽しい・・・
近くの売店で買ったお芋のアイス超美味しい・・・
天気も良くて、空気もきれいで、開聞岳の眺めも最高!
・・・・・・このまま帰るのかな。。。
これで終わり?
「まさか!これから長崎鼻に行く。」
どんなところ?
スマホで検索しました。
薩摩半島の最南端に突き出た岬、長崎鼻。浦島太郎が竜宮へ旅立った岬と言い伝えられ「竜宮鼻」の別名を持ち、乙姫様を祀った龍宮神社もあります。
(鹿児島県観光スポットHPより)
え?龍宮神社、乙姫様?
旅行に行く前に、開聞岳の神様をリーディングしたとき、まるで乙姫様のようなお姿だったことを思い出しました。
不思議な符号。
龍宮神社でお参りを済ませてから沖に広がる海岸線に降りていきました。
上の方は結構な賑わいでしたが、下の岩だらけの海辺まで降りる人はまばらでした。
降りてから景色を眺めました。
遠くまで見渡せる水平線と青い空。
打ち寄せては戻る波の光。
右には開聞岳。
ここからの開聞岳の景色は、頂上付近の稜線の形も、私がリビングでぼんやりしていたときに観えた山の景色とよく似ている、と思いました。
山の右側の岸が大きく張り出しているけれど、もっと南に向けて沖にでたら小さくみえるはず。
この沖をたくさんの飛行機と船が通っていったのか・・・
水平線の向こうに行ってしまったのか・・・
しゃがんで、目を閉じ、手を合わせました。
どれくらい時間が経ったでしょう。
「気が済んだら、そろそろ行こうか。」
夫が声をかけました。
帰りの新幹線の時間がせまっていました。
振り返ってもう一度この景色を目に収め、私は車に乗り込みました。
ここにきてやっと、胸のつかえが下りた思いがしました。
夫はまるで分かっていたかのように、ここへ連れてきてくれた。
改めて夫に感謝しました。
開聞岳とともに太平洋を見渡せるこの海へ。