観えたこと想うこと草子

旅と歴史をメインに少しスピリチュアルなお話を綴ります。

開聞岳そして海へ・・・    7

枕が違うせいか熟睡できず、寝たり起きたりで朝を迎えました。

 

朝食を7時過ぎに済ませ早々に宿を後にし、車に乗って出発!。

 

前日とは打ってかわって晴れ渡った春の青空。

桜の花びらも時折風に舞っています。

 

ナビを頼りに車を走らせる夫の横顔を見ると、少しはくたびれが取れたようです。

(重ね重ねスマンのう・・・)

 

くねくねと道路を曲がりながら走っていくと、遠くに開聞岳が見えてきました。

 

 

なんて美しい円錐形の山!

 

 

山の美しさに驚きつつ、登山の前に枚聞神社(ひらききじんじゃ)へ向かいます。

 

開聞岳をご神体とする山岳信仰に根ざした神社であったと考えられています。

朱色も美しい枚聞神社は大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)ほか8柱を祀っています。

鳥居から開聞岳を臨む眺めが素晴らしい。

 

手を合わせ、本日の登山についてご報告してからいよいよ開聞岳の登山口へ。

 

かいもん山麓ふれあい公園に車を停め、支度をすませ、道案内通りにゆっくり登り始めました。

 

日頃の運動不足のせいか、正直きつかったです。

1時間と少々で何とか5合目に着きました。

 

素晴らしいパノラマと太平洋が遠くに見えます。

 

ここでゆっくりと手を合わせようと思ったのですが、ほかにも登山者がいて二人きりにはなれませんでした。

でも、私は祈る!祈るぞ!

 

開聞岳に想いをよせて手を合わせました。

 

山の神様・・・たくさんのたくさんの想いを受け止められてきた神様・・・

 

そして、この山に想いを託し去って行った魂へ向けて・・・

 

 

実は何をどう祈ったのだろうかと思い返してみても、よく覚えていません。

 

ただ無心に手を合わせただけなのかもしれません。

 

見えない何かを感じることもなく、山を下りました。

 

ふれあい公園に近づいた頃、振り返って山を仰ぎ、柏手を打って山に向けて登山のお礼を申し上げました。

 

 

山の右側が一瞬キラッと光ったような気がしました。

本当に気がしただけですが。

 

 

これで良いのだろうか、私たちが出来ることはこれだけで良いのかな。。。

 

スケジュールを夫に任せっぱなしの私は、夫に促されるまま次の目的地へ車で向かいました。