観えたこと想うこと草子

旅と歴史をメインに少しスピリチュアルなお話を綴ります。

東大寺大仏殿建立に寄せて

先日娘と奈良県にある東大寺を参拝しました。

修学旅行以来○十年ぶりの参拝です。

 

奈良公園内の参道を、あちこち見ながらゆっくり歩いて行くと、前方に巨大な東大寺の建物が見えてきました。

 

目にした途端、何ともいえない感動で涙が出そうになりました。

 

そして脳内に一気に情報が流れ込んできました。

 

「この威容こそ目指していたもの。民の目に焼付き、心を震わせる。

 今一瞬の労苦を忘れ、仏の慈悲に与るために。」

 

言葉にするとこんな感じでした。

 

この大仏殿建立に携わり、鉛毒や土木工事の事故、想像を絶する困難でお亡くなりになった方々は「この大仏殿に携わったことで得られる功徳」を想いながら亡くなったのではないか。

とも感じられました。

 

そう言えば行基さんが聖武天皇に請われてこの建設に携わったんだった・・・と歴史の話を思い出していると、私の右側を割に上背のある痩せているけれど筋骨たくましい僧侶が、杖をつきつつガシガシ歩いて私を追い抜いて行く映像が見えました。

(目には見えない人です)

 

膝が見えそうなツルツルテンの粗末な衣をまとっているに関わらず、ものすごい威厳と覇気のある後姿。

 

心眼というか脳内の映像に写る感じですぐ消えるのですが、行基さんなのかなあ・・・

 

 

聖武天皇がなぜ大仏殿建立を発願したのか。。。

 

 

その一端に触れたような参拝でした。