前回の続き。
足の悪かった三毛は逃げ遅れてカラスにつかまったのかもしれない・・・
黒を両掌で包んで家に帰る途中私の脳裏に、巨大なカラスのくちばしが頭上から襲ってくるイメージが浮かび上がりました。
まるで大きなまさかりで頭を割られるような恐怖。
そして思いました。
虹の橋を渡る前に、お腹いっぱいミルクを飲ませてあげられて良かった・・・
親切なご近所さんが自宅の庭に三毛のお墓を造ってくれました。
お墓に手を合わせながら
「この子が命をかけて、黒をうちの子にさせたのかもしれない。」
と思いました。
あの場面を目にしなかったら、私は再び猫を飼うことはなかった。
子猫たちを捨てた元の飼い主は与り知らぬことでしょうが、三毛はとてつもなく崇高な魂の持ち主ではないか。
誰も知らなくても、私は死ぬまで三毛を忘れない。
そう思ったのでした。
書きながら涙がとまらない。
湿っぽいの嫌いなので、以上。