午後4時ちょうどに天川村洞川温泉の宿にチェックインし、部屋でお茶やお菓子をいただいて一息ついてから、夫が失礼を働いたお宮に向いました。
周囲の山々は紅葉はそれほど進んでいなかったのですが、秋の夕日が当たる大峰山の山頂付近は紅葉しており、ほおっとため息をつくような美しさでした。
それは一瞬で、お宮の前に着く頃は辺りはさらに暗くなっていました。
娘が歩きながら不思議なことを話し始めました。
「私、ここに過去生で昔住んどったような気がする。じゃけん、来たいとおもったんじゃろうね。」
え?!そうなん?
「この場所の雪景色が凄くきれいで、大好きじゃった。」
なんと!
娘の過去生がここにあったとは。
そう言えば、雪が降ると小さい頃から大喜びしていたことを思い出しました。
(私は寒さが大の苦手)
他にも不思議なことを話し始めました。
自分はこの温泉街の旅館で働いていていた
陶磁器のお店がどこか道に入った奥の場所にあったはずで、そこへよく行った
「行者の道」の標識から向こうは、あそこから入れなかった
(山に向う道の途中に標識があります)
へええ~~~
目を丸くしながら聞き入っていると、お宮に到着。
道のすぐそばの、見上げるような階段の先にある拝殿や、どっしりとした風格ある佇まいの建物です。
よくぞこの場所で、物見遊山とばかりにパシャパシャお気楽に写真が撮れたこと。
逆に夫に感心してしまいました。
私なら、びびって頭を下げて通り過ぎることしかできません。
とにかく手を合わせねば!
灯が灯っている拝殿めがけて階段を駆け上がった瞬間
ん?
この階段を踏みしめる足の感覚、なんじゃろか・・・
どこか懐かしい。
振り返ると
娘は下で見あげるばかりで来ようとしません。
まあいい、とにかくお詫びを申し上げよう!
夫の行いのお詫びと、この度の参拝させていただく感謝を心の中で申し上げた途端、胸がいっぱいになる感覚が湧いてきて
ポロポロポロポロ・・・
目に涙が溢れてきてびっくり!!
そして
胸の辺りが
ホワン
と温かくなる感じがしました。
これは・・・
お許しいただけたのだろうか・・・
涙を拭って、もう一度深く頭を下げ、階段を降りて娘のそばに行きました。
なんで上がって来んの?
「だって、女の人は上がったらいけんかったんよ。じゃけ、私はいつもここでお母ちゃんとあの人を見よったんよ。」
は?どういうこと?
娘によると
お母ちゃんは過去生修験者の時に(紀州熊野で修験者の過去生があります)一時的にこちらで修行をしていた時期がある
その時に意気投合したこちらの地元の修験者とこのお宮で修行をしていた
娘(の過去生)はその地元の修験者に片思いしていた
と話し始めました。
「お母ちゃん(の過去生)とそのお友達がこのお宮の前で腕組みしながら楽しそうに話をしとる様子が見えるよ。」
ふう~ん・・・
先ほど階段を駆け上がるときの不思議な感覚は、その時のことを魂が思い出したのか
もしれません。
もう一度お宮を下から見上げると、今はコンクリートで覆われた近代的な外観の建物ですが、一瞬
木造の重厚な様子が目に浮かびました。
もしかして、昔はこんな感じで木の建物?
と身振りをまじえて説明すると
「そうそう!見えてるじゃん!」
思いがけない旅の成り行きに、今回の旅で娘が同行する意味が判明。
大好きな天川村で一生を過ごし、失恋はあったけど(片思いの修験者さんは娘に無関心だったそう)楽しい一生だったとのこと。
娘は
極度の人見知りでややコミュ障。
そのせいで、学校では辛い思いもいっぱいしてきました。
「自分にも楽しい人生があった」
という思いは、娘の励ましになったようです。
そして、私が思ったのは
自分の意志で選んだことでも、実は見えない力で導かれているのかもしれない
今回の旅のことも
ということでした。
翌日は
曇りの予報のところ、朝からよく晴れて爽やかな山の空気の中、午前中いっぱい天川村で過ごしました。
90年前に発見された五代松鍾乳洞(有料)という所を見学したり、帰りの道の駅でアイスクリームに地元の夏イチゴジャムをかけたものをいただいたり(気温が下がらないので美味しくいただけました)。
このアイスクリームは、私の人生で特筆すべき美味しさ!
と思いました。
途中吉野にも寄り、金峯山寺をお参り。
ご本尊公開中とのことで、迫力満点の蔵王大権現様を参拝することができました。
最後に、前回も参拝した石上神宮を目指しました。
時間は15時過ぎ。
レンタカーは17時までの返却なので余裕があります。
吉野から街中に入ると
不思議なくらい信号にかからず、16時前には到着。
前回ほど風は吹かないけれど
シャープで力強いご神気の中、ゆっくり参拝しました。
さて、帰ろう。
車に乗り込み大和八木駅を目指しました。
ところが
今度は信号にかかりまくり。
しかも、ガソリンスタンドで満タンにして返却しようとして、ナビに入れたガソリンスタンドは行ってみると存在していないことに。
ややパニックになりながら、別のガソリンスタンドをナビにいれ、ようやく満タンにしたときは16時40分少し前。
かなり焦りながらここからすぐのレンタカー屋さんをナビにいれたところ、なぜか同じ所をグルグルさせられます。
お願いです!
私たちを安芸国へ帰してください!
と心の中で叫びながら、運転していくうちにレンタカー屋さんに到着。
時刻は16時50分。
震える手でキーを返却し、娘と
ハアア~~~!
と大きなため息をつきました。
こうして
不思議だらけの旅が終わりました。
これからも続きそうな予感・・・

五代松鍾乳洞の中
ガイドさんの説明を聞きながら見学
専用のモノレールに乗ります


本堂
今回は夫が同行していないので上手に撮れません・・・

石上神宮を出たところで鳥の形の雲を発見!