観えたこと想うこと草子

旅と歴史をメインに少しスピリチュアルなお話を綴ります。

奈良県 生地を巡る旅 3

洞川温泉を出発してから、道の駅に寄ってお土産を購入するなどして次の目的地

 

天河大辨財天社奈良県吉野郡天川村)へ。

 

知人が何人かこちらを参拝していて

 

「良かったよ~~~」

 

と言っていたのでいつか行ってみたいと思っていました。

今回参拝が叶いました。

 

天河大辨財天社のご由緒↓

「天川開山ハ役行者 -マエ立チノ天女ハ高野 大清層都コレヲ作ラシメ給フ」

 

という一節があります。 これは室町期の傑僧多門院英俊の天河詣での記録です。  

 

天河大辨財天社の草創は、この日記のような飛鳥時代の昔に さかのぼります。龍、水分(みくまり)の信仰で代表され古代民族信仰の発祥地とされる霊山大峯の開山が役行者によってなされたことは 周知のことです。その折大峯蔵王権現に先立って勧請され、最高峰弥山の鎮守として祀られたのが天河大辨財天の創まりです。

(大峰本宮 天河大辨財天社 HPより抜粋)

 

 

午前9時半過ぎに到着すると、神社そばの駐車場はもういっぱいでしばらく待たないと入れませんでした。

 

人気の場所なんじゃねえ!

 

とたくさんの参拝客に目を見張りながら鳥居をくぐり参道の階段を登りました。

 

風がそよとも吹かず、人々が行列を作っている参道そばの木々の葉も揺れません。

 

し~~んとした境内の神秘的な雰囲気とたくさんの参拝客の賑やかさが対照的でした。

 

建物の中に入ってややほの暗い拝殿の前に立つと、非常に大きな造りになっていて見上げるような高さで目を見張りました。

 

拝殿前には長い行列が出来ています。

 

行列の動きにあわせて手早く参拝する人

しばらく手を合わせたまま懸命に拝んでいる人

 

様々な思いでここに来られている人々の様子を、神さまはじっと眺めておられるのだろうな・・・

 

と思いました。

 

私もその中の1人。

 

ご挨拶と参拝の感謝を申し上げました。

 

参拝が終わって階段をゆっくり降りていると、見えないどなた様かが話しかけたがっているような気がしました。

 

悪いものでは無さそう・・・

 

夫に

 

ちょっと待ってて

 

と伝えて屋根のあるスペースを見つけて腰掛けました。

 

繋がってみようかな。

上手くいくかな・・・

 

ふうっと息を深く吐き、意識を向けてみました。

 

ボロボロの衣装を身につけた小さな妖精のようなおじいちゃんの姿が脳裏に浮かび上がりました。

 

自然そのものといった風情です。

 

「わしはな!

昔この辺り一帯をを飛び回っておったのじゃ。」

 

といきなり喋り始め、その飛び回ったと言われる景色をみせてくれました。

 

山々が遥か遠くまで連なるパノラマが私の脳裏に浮かび上がりました。

 

まるで羽が生えて本当に飛び回っていたかのような臨場感があります。

 

あの・・・

これはどういう意味で・・・?

 

こちらの質問は全く無視して一方的にまくしたてられるのですが、私の聴き取る集中力が限界になり

 

あ・・・ありがとうございました!

これにて失礼いたします。。。

 

こちらも一方的に話を切らせていただきました。

(以上私の脳内会話)

 

このことを帰宅後、霊的直感が開いている娘に聞くと

 

「神社のそばにいた神さまみたいな人が、お母ちゃんを面白いやつと思って話しかけたみたいよ。」

 

とのことでした。

 

それは有り難い事・・・

こちらの妄想もあるかもだけど、面白かったよ!

 

夫の無礼な写真のことで気が滅入っていたので少し慰められた思いがしました。

 

さて 旅の続き

 

天河大辨財天社の写真を思うまま撮ってすっかり満足している夫を促して、次の目的地

 

奈良県御所市にある高鴨神社(たかかもじんじゃ)

 

へ向いました。

 

私の出生の地からは20㎞ほど離れた場所になります。

 

参拝の前に神社の横にあるお蕎麦やさんで昼食。

太めのお蕎麦で素朴な味付け。

こちらのお店の奥は資料館のようになっていて、付近一帯の地図や神社の写真などが展示してありました。

 

高鴨神社のご由緒↓

本社は大和の名門豪族である鴨族の守護神を祀った社です。

弥生中期、この地から鴨の一族はひろく全国に分布してゆき、各地で鴨族の神を祀りました。中でも京都の賀茂神社は有名ですが、本社はそれら賀茂社の総社にあたります。建国の歴史にも本社御祭神は大きく物語られ、高天原天孫降臨の説話の中でも、国造りの大業をなされたとあります。

(高鴨神社 HPより抜粋)

 

古事記に関連した本を読むと必ずと言っていいほど出てくる神社のお名前で、以前から気になっていました。

 

今回初めての参拝。

 

主祭神

阿遅志高日子根命(あぢしきたかひこねのみこと)

 

境内の建物は撮影禁止とのことで、さすがに夫もデジカメをポケットに入れたまま参拝しました。

 

左手に池がある参道を通って情趣のある鳥居をくぐり、短い階段を上がって拝殿前に辿り着きました。

 

参拝して階段を降りようとした際、ふいにシジミチョウ科の小さな白い蝶が一匹、私めがけて矢のように飛んできて、鼻やら肩やら体にまとわりついてしばらく離れないのでびっくりしました。

 

夫もあっけにとられてその様子を見ています。

 

どうしても離れないので、蝶から逃げるように急いで階段を降りて神社の外に出ました。

 

帰宅してから娘にこのことを話すと

 

「お母ちゃんがあの辺りの生まれだからそのことに反応したみたいよ。」

 

とのこと。

 

う~~ん

不思議過ぎる現象。

歓迎されたのか

追い払われたのか・・・

 

さて

 

お昼も過ぎて、今日中に広島まで帰らねばならないので先を急ぐことにしました。

 

 

天河大辨財天社の鳥居

人が写っていたので背景をぼかしています

 

上の写真の奥に見えていた2番目の鳥居

風が不思議なくらいピタッと止まっていました

 

近くに南北朝時代の御所跡を発見

 

少し歩いた先にあった弘法大師空海お手植えとされる大銀杏の木

画面に入らない大きさ

 

高鴨神社そばのお店でいただいたお蕎麦

大根おろしが豪快